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第11回・第一巻「諸 賢」〜 楊倫(ようりん) [三国志]

王朝を悩ませた先零羌(せんれいきょう)との戦いが終焉に近づきつつある。

楊震(ようしん)はなぜ羌族(きょうぞく)が大叛乱(はんらん)を勃(お)こしたのか、ひとり察知していた。

羌族が鎮静しつつあるとみえるのはうわべだけで、叛乱の原因は王朝に失政があったということであり、つまりは、創立者である光武帝の異常さこそが今日の王朝の狂いにつながったのである。

王臣のひとりにすぎぬ楊震は、小さなことを匡(ただす)ことこそ王朝の修正となると信じ、縁故を一切考慮せず博士の選挙へ楊倫(ようりん)を推薦したことで、諸儒(しょじゅ)に賞賛された。

〜「諸 賢」三国志第一巻 (58-59頁)<最初へ> <前へ> <次へ>



三国志 第一巻三国志 第一巻

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